と、よく質問されます。
この記事を読むことにより肩や腰が痛い時、どちらに行ったらいいかわかるようになります。
五つの切り口による解説
1.誰が施術するのか
整骨院は正確には接骨院ですが、柔道整復師という国家資格保有者が施術をします。
柔道整復師とは、国が定める養成学校で、3-4年間、柔道整復学理論・実技、解剖学、生理学、運動学はもちろん、病理学、整形外科学、公衆衛生学、関係法規、一般臨床医学、リハビリテーション医学などを計99単位以上、時間にして2750時間以上を履修した上で、国家試験に合格した者です。
一方、整体院は整体師が施術をします。
整体師には、国家資格保有者である柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、理学療法士や、非国家資格者のカイロプラクターもいます。
が、気を付けたいのは無資格で何の勉強や経験をしていなくても、整体師と名乗れます。
2.どこで施術するのか
整骨院は
第三章 施術所
(届出事項)
第十七条 法第十九条第一項前段の規定により届け出なければならない事項は、次の
とおりとする。
一 開設者の氏名及び住所(法人については、名称及び主たる事務所の所在地)
二 開設の年月日
三 名称
四 開設の場所
五 業務に従事する柔道整復師の氏名
六 構造設備の概要及び平面図
(施術所の構造設備基準)
第十八条 法第二十条第一項の厚生労働省令で定める基準は、次のとおりとする。
一 六・六平方メートル以上の専用の施術室を有すること。
二 三・三平方メートル以上の待合室を有すること。
三 施術室は、室面積の七分の一以上に相当する部分を外気に開放し得ること。た
だし、これに代わるべき適当な換気装置があるときはこの限りでない。
四 施術に用いる器具、手指等の消毒設備を有すること。
(衛生上必要な措置)
第十九条 法第二十条第二項の厚生労働省令で定める措置は、次のとおりとする。
一 常に清潔に保つこと。
二 採光、照明及び換気を充分にすること。
(身分を示す証明書の様式)
第二十条 法第二十一条第二項に規定する証明書は、様式第六号による。
と、柔道整復師法に定められています。
整骨院は整体院と比べると殺風景で味気ないイメージですが
実は
厚生労働省令に沿った審査にパスした
安全で衛生的にも優れた場所で施術しています。
一方、
整体院は決まりがないので、経営者の考え方次第です。
3.何を施術するのか
整骨院は
第四章 業務
(業務の禁止)
第十五条 医師である場合を除き、柔道整復師でなければ、業として柔道整復を行な
つてはならない。
(外科手術、薬品投与等の禁止)
第十六条 柔道整復師は、外科手術を行ない、又は薬品を投与し、若しくはその指示
をする等の行為をしてはならない。
(施術の制限)
第十七条 柔道整復師は、医師の同意を得た場合のほか、脱臼又は骨折の患部に施術
をしてはならない。ただし、応急手当をする場合は、この限りでない。
と、柔道整復師法で定められています。
また、日本柔道整復師会のHPより
骨・関節・筋・腱・靭帯などに加わる外傷性が明らかな原因によって発生する骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの損傷に対し、手術をしない「非観血的療法」によって、整復・固定などを行い、人間の持つ治癒能力を最大限に発揮させる施術を行っています。
ちなみに
以上の
いつ、何をして傷めたかがわかる
捻挫、打撲、挫傷や骨折、脱臼の応急処置は保険適用です。
しかし、柔道整復師の業務はこれだけにとどまりません。
骨、関節、筋肉、腱、靭帯のスペシャリスト
である柔道整復師は、患者さんの
骨、関節、筋肉、腱、靭帯のトラブルを
あらゆる手技療法(柔道整復術)、物理療法、運動療法
を用いて
解決します。
一方、
整体院はというと
主流は姿勢を改善して腰痛などのトラブルを改善したり、
小顔矯正等々・・・
これも、整体師の専門分野によります。
気を付けたいのは
筋肉の名前、走行もわかっていないのにマッサージ的なことを
話術メインでしているところもあります。
4.何を使って施術するのか
整骨院では
手技療法がメインですが、
より治癒を促すために物理療法も行います。
物理療法とは
一般的な電気療法から
ホットパックなどの温熱療法
患部を冷却するアイスパックなどの冷却法
骨折の治癒を促す超音波などの音波法などいろいろあります。
この中から
痛みの緩和や機能の回復など、目的に応じて使い分けます。
一方
整体院はというと
カイロプラクターは矯正をするために、トムソンベッドやアクティベーター、ブロックなどを用います。
その他は大体、整骨院に準じています。
しかし、気を付けたいのは
無資格の整体師は
施術に効果的な医療機器が使えません。
5.料金はいくらか
整骨院、整体院ともに
施術にかける時間、治療内容はいろいろです。
必然的に、料金もいろいろです。
整骨院の場合、
保険適用の施術で
保険のみを使う場合は数百円です。
※保険を使うには条件があります。気になる方は来院前に確認してください。
しかし、整骨院でも自費治療のみのところだと
一万円以上するところもあります。
一方、整体院は
安いところで二・三千円
上は数万円といったところです。
相対的に、整骨院のほうがお安めです。
しっかり選ぼう
まとめ
広告やホームページを見ると
ビフォアーアフターや
すごい効能がかいてある整体院のほうがいいのでは?
という声がきこえてきそうですが・・・
整骨院は
広告制限があるので効果を宣伝できません。
一方、整体院は取り締まる法律がないので自由です。
実際、広告の通りのすごい整体師もいますが・・・
たいていの整体院は
いわゆる
誇大広告です。
以上
- 医療知識の豊富さ
- 法律に沿って運営されている
- 効果的な医療機器を使える
- 良心的な料金
という点で
整骨院に行くことをお勧めします。
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